ソフトスキルに関する言及がほとんどなので、プロダクトマネージャーだけでなく、あらゆる職種に応用できると思う。
「多くのステークホルダーとコミュニケーションを取りながら仕事をする」「多忙になりがち」など、EMとも共通点が多い職種だと思うので、EMとしては直接活かせる学びが多かった。
EMでなくても、エンジニアであっても、プロダクト開発に関わる職種であれば誰にとっても、役に立つ内容が多いと思う。
以下読書メモ
- コミュニケーションは、「心地よさより明確さ」
- コミュニケーションは、プロダクトマネジメントのCOREスキル(C: Communicate コミュニケーション、O: Organize 組織化、R: Research リサーチ、E: Execute 実行)の1つ
- 「心地悪さ」は、明確さの欠如の表れ
- 説明すべきことを説明できていない
- 「表現を曖昧にせず明確にせよ」というライティング論というより、スタンスの話
- コミュニケーションは、遠回しではなく単刀直入に
- 「心地よさより明確さ」にも通ずる
- ex. 「今日中にこれってできる?」の裏にある「別に急ぎじゃないんだけど、今日中にできたらやってほしいなあ」という要望は、はっきり伝えないと分からない
- 受け手暗黙の要求と捉えてしまう
- 逆にいうと、受け手のスキルとして、どんな相手(CEOであっても)からの質問であっても、暗黙の要求としてでなく、純粋な質問と捉えることが大切
- 受け手暗黙の要求と捉えてしまう
- ベストプラクティスのワーストなところ
- ベストプラクティスのケーススタディは、最高の状態で締め括られる
- 1年後、5年後どうなったか?までは書いていない
- 成功の裏には、プロセス・人・運・タイミングといったさまざまな要素が絡んでいる
- 「組織がプロダクトマネジメントを正しくやれているか」ではなく、「プロダクト、チーム、自分のメンタルヘルスに集中しろ」
- 現実と恋に落ちる
- 制約と限界の中で、やれることをやる
- ベストプラクティスは出発点にすぎない
- ベストプラクティスのケーススタディは、最高の状態で締め括られる
- アジャイルについての素晴らしくも残念な真実
- 「それはアジャイルじゃない!アジャイルとはこうあるべきだ!」のようなスタンスは、本来のアジャイルな姿勢とは真逆というジレンマ
- 「アジャイルのこころ」の4つのふるまい
- コラボレーションする
- デリバリーする
- 内省する
- 改善する
- どんな組織においても、どんなアジャイルフレームワークを使っていても、この4つをやっていれば間違った方向には進まない
- アジャイルをやってもビジネスや顧客への価値提供が保証されるわけではない
- 「データ」という言葉に注意
- データという言葉は曖昧すぎる。役に立つと同じくらい危険な言葉。
- ex. 「ソーシャルデータ」ではなく「顧客のツイートの感情分析」と言い換える
- チームをまとめるいつものルーティンや儀式に顔を出す
- 忙しくなると、緊急性の低い定例MTG等をカレンダーから消しがち
- しかし、チームメンバーには「あなたにとってチームと過ごす時間はそれほど重要でない」という強力で危険なメッセージとなる